MacOS X (10.1)での設定例(httpd.confと公開ディレクトリの設定)
ここではWebDAVを使って公開するディレクトリ(フォルダ)を/Library/WebServer/Documents/dav/とし、アクセスできるユーザーIDをwdに設定します。パスワード設定は次のページで説明し、ここではサーバーのhttpd.confファイルの設定を手順を追って説明します。
FinderからTerminalアプリケーションを起動させます。
TerminalアプリケーションはApplications/Utilitiesフォルダの中にあります。
Terminalが起動します。
cd /etc/httpd/
と入力します。
sudo vi httpd.conf
と入力します。
パスワードを尋ねてくるのでパスワードを入力します。
viが起動します。
ctrlキーとFキーを押して次ページへ移動します。(ctrlキーとBキーで前ページに移動します)
カーソルキーの↓を押したままにして移動しても構いません。
また、/と入力して、そのままdav_modと入力後、リターンキーを押すと文字列が検索され該当行へ移動します。
#LoadModule dav_module libexec/httpd/libdav.so
と書かれている行を探します。
/dav_modで検索した場合は、この行へジャンプしてきます。
#LoadModule dav_module libexec/httpd/libdav.soの行の先頭にある#までカーソルを移動させます(0を押すと行の先頭に移動します)。xキーを1回押します。#が消えます。
間違って余計な文字まで消してしまった場合は、uを押すとUndoとなり元の状態に戻ります。
#AddModule mod_dav.c
と書かれている行を探します。
#Addmodule mod_dav.cの行の先頭にある#までカーソルを移動させます(0を押すと行の先頭に移動します)。xキーを1回押します。#が消えます。
間違って余計な文字まで消してしまった場合は、uを押すとUndoとなり元の状態に戻ります。
ctrlキーとFキーを押して次のページにどんどん移動します。
User www
Group www
と書かれている行を探します。
ここがwwwとなっている事を確認(メモ)しておきます。nobodyとなっている場合は、それを確認して覚えておきます。
ctrlキーとFキーを押して次のページにどんどん移動します。
ServerName xxxxx
と書かれている行を探します。
サーバー名が設定されていない場合は書き換えます。xキーで文字を削除しておいてiキーを押してからサーバー名を入力します。入力が終わったらescキーを1回押します。

次にDocumentRoot〜と書かれている行のパス(/Library〜)を確認(メモ)しておきます。
ctrlキーとFキーを押して次のページにどんどん移動します。
適当な所(630行目あたり)で公開するフォルダの設定を行います。
これは以下のように記述します。
赤文字が設定するユーザーIDで、青文字がパスワードファイルの場所を示しています。パスワードファイル名は.htpasswdとなります。また、緑文字がロックファイルの場所、紫文字がタイムアウト(制限時間)までの秒数になっています。
<IfModule mod_dav.c>
DAVLockDB /Library/WebServer/Documents/dav/lock
DAVMinTimeout 360
<Directory /Library/WebServer/Documents/dav>
DAV On
<Limit GET PUT POST DELETE PROPFIND PROPPATCH MKCOL COPY MOVE LOCK UNLOCK>
AuthType Basic
AuthName "wd"
AuthUserFile /Users/openspc/.htpasswd
Require valid-user
</Limit>
</Directory>
</IfModule>
入力し終わったら:キーを1回押してからwqと入力しリターンキーを押します。
これで設定ファイルが書き込まれます。
次にWebServer (apache)を再起動させます。
sudo apachectl restart
と入力します。
パスワードを尋ねてくるのでパスワードを入力します。
右図のようなメッセージが表示されれば無事に再起動されたことになります。
エラーメッセージが表示された場合は、再度httpd.confを設定し直してください。
次に公開するディレクトリ(フォルダ)を設定します。
cd /Library/WebServer/Documents/
と入力します。
公開するディレクトリを作成します。ファインダ上で作成しても構いません。
mkdir dav
と入力します。これでdavディレクトリが作成されます。
公開するディレクトリのオーナーを変更します。
sudo chown -R www:www dav
と入力します。davが公開するフォルダ名になります。
www:wwwは先ほどhttpd.confで確認した
Users www
Group www
に該当します。:の前がユーザー、後がグループ名になります。
次にロックファイルを作成します。
cd dav
と入力します。
touch lock
と入力し空のファイルを作成します。
lockファイルのオーナーを変更します。
sudo chown www:www lock
と入力しオーナーを変更します。パスワードを尋ねてきた場合は、パスワードを入力します。

これでサーバー側の設定のほとんどが終了しました。次にパスワードファイルを作成します。


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