■バグについて。MacOS Xの場合(2004/3/8 作成)
 Illustrator CSのバージョン11.0.0には、どうもスクリプトエンジンにバグがあるようです。英文ドキュメントのサンプルコードの一番簡単なものが動きません。app.fontsというのでフォントが取得できるはずがエラー。実は、これ以外にもフォントを指定しようとすると全てエラーになってしまいます。謎のフォント絡みのオブジェクトがあるみたいなんですが、ドキュメントに記載なし。フォント関係の指定が全滅なのでver 10.0.3で作成したものは動きません。フォントまわりと印刷まわりは互換性なく変更されているためver 10.0.3のものは全て書き直す必要があります。特に印刷まわりは全て1から書き直しが必要です。
 テキスト処理もtextRange()とするとエラーでtextRangeとしないといけなくなっています。メソッドだったのに今度はプロパティ? オブジェクトの種類も変わってしまっているため、Illustrator CSはCS用にスクリプトを書き直さないといけない状態です。あと、パッチでバグが直ってくれないとスクリプトが使い物にならないという状態になってしまいます。


*2004年8月29日 追記
 上記のフォント関連のバグについてですが、内浦氏から以下のようにすると良い、動作するというスクリプトをいただきましたので、ここに掲載させていただきます。どうもありがとうございます。

●サンプル
//新規ファイルを開いた後に実行
var objFrame = activeDocument.textFrames.add();
objFrame.contents = "abcdefghijklmn";
objFrame.top = 500;
objFrame.left = 250;

objFrame.textRange.select();

alert("選択テキストのフォント名を表示します");
alert(objFrame.textSelection[0].textFont);

alert("選択テキストのフォントを変更します");
objFrame.textSelection[0].textFont = app.textFonts.getByName("Courier");


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