ホームページ例文辞典

■Webページで使用されている技術の見分け方
 2002年3月現在、Webページ/サイトは90年代と違い、いろいろな技術によって支えられています。特に以前はクライアント側(ブラウザ側と言っても良いでしょう)で、JavaScriptやプラグインを利用してWebページを作成していくのが多かったのですが、現在ではサーバー技術とクライアント側の技術の両方によってページが表現されています。
 このため、一見すると(ソースを見ても)どうという事のないページでもサーバー側ではOS別、携帯電話用、データベースとの連携によって必要な情報を取り出してページに表示するといった処理を行っている場合があります。こうなると困ってしまうのが、新たにWebページを作成したい人、作成しなければならなくなってしまった人だと思います。「これがやりたい、このページでやっているような事」と言われても実現が難しい場合があります。サーバーに大きく依存するもの、特定のソフトがないと作成できないものなどが結構あるからです。
 そこで、とりあえず参考がてらページ制作にあたっての見分け方と必要なソフトなどについて分かる範囲で書いておきますので参考にしてください。ここに記述してある方法以外の実現方法や技術もあります。そのような場合は自分で調べるか、運良く制作者に聞くことができるならば聞き出すのが良いでしょう。


■ファイルの拡張子で判断する
 ブラウザ上のURL表示部分でファイル名を調べる事でいくつか判断する事ができます。まず、拡張子が.aspであれば「サーバーはWindows NT/2000/XP」である可能性が高く、サーバー上で動作するプログラムによってページが自動構築されている可能性が高いと言えます。.aspとあれば必ずしもWindowsというわけではなくUNIX系(Linux,FreeBSD,Solarisなど)の場合もありえます。一般的には.aspとあればWindowsNT/2000/XPのサーバーになります。このため、表示されているページを実現するためにはWindowsが必要になる場合があります。また、データベースと連携している場合もありますから、関連するデータベースソフトが必要になる場合があります。
 拡張子が.php3,.phpの場合はPHPを使っています。多くはUNIX系(Linux,FreeBSD,Solarisなど)+PHPの組み合わせです。Windows版のPHPもあるので、この組み合わせもあります。利用されているパターンの多くはPHP+PostgreSQLまたはPHP+MySQLというデータベースとの組み合わせです。組み合わせなくても、もちろん使えます。PHPについては多くの書籍が出ていますので、関連書籍を見てもらうのが良いでしょう。
 拡張子が.cgi,.plの場合はPerlなどcgiが利用できる言語が利用されています。.cgiとあってもPerl, Python, Rubyなどいろいろな言語で処理されている可能性もあります。日本のサイトの多くはPerlですが海外の場合はPythonの場合もあります。Pythonの場合は拡張子が.py、Rubyの場合は.rbとなりますので、これで判断できる場合もあります。
 拡張子が.shtmlの場合はSSI (Server Side Include)によってページが自動生成されています。SSIの場合はcgiを使わなくてもダイレクトにPerlやシェルなどの出力結果を埋め込むことができます。この場合はサーバーに依存する度合いが大きい可能性があります。単純にファイル連結として利用している場合もあります。
 拡張子が.woの場合はWebObjectsが使われています。WindowsNT系、MacOS X Server、Solarisなどのサーバー上で動作しておりデータベースなどと連携している可能性もあります。
 拡張子が.html,.htmの場合は通常のHTMLである場合が多いのですが、SSIによってもページが生成でき、サーバープログラムによっても生成できるので.html,.htmだからサーバーに依存せずページが作成できる、という事にはなりません。が、多くは通常のHTMLという事で良いでしょう。この場合は、ページ表示/構築にあたって以下のような判断ができます。


■見た目で判断する
 ページが表示された段階で(もしくは表示される段階で)判断することができます。ページが読み込まれたらソースを表示すれば、何が使われているかを確認できます。object、embedタグが使用されている場合、読み込まれているファイル名の拡張子が.swfならMacromedia Flash、.dcrならMacromedia Director、.movか.qtならばQuickTimeムービー、.ra,.rmならばReal Audio/Video、.mpgならばMPEG 1、wmvならばWindows Mediaとなります。これ以外にもWeb3Dやプラグイン次第でいくらでも利用できますが、何が使われているかを判断にするには楽だと思います。Windowsの場合はActiveXなどが呼び出されて利用されている場合もあります。
 ソースを表示してソース内にscriptタグがあればJavaScriptが使われています。appletタグやobjectタグがあり拡張子が.classの場合はJavaが使われています。
 embed,bgsoundタグ内に.wav,.aif,.au,.mid,.midiなどの拡張子があればサウンドファイルとなります。mp3もサウンドファイルです。
aタグで直接ファイルにリンクしている場合もあります。.txtならプレーンテキスト(ただのテキスト)、.xlsならExcel、.binならバイナリファイル、.hqxならMacintosh用のBinaryHexファイル、.exeならWindowsの実行形式のファイルなどなど非常に多岐にわたります。

■ソフトが必要な場合
 ほとんどの場合においてフリーソフトまたは市販ソフトが必要になります。逆に以下の場合は特に何も投資せずに(マシンを買った状態)勉強して経験を積み重ねていけばページを作成する事ができます。

・HTMLファイルのみで作成されたページ(HTMLを勉強する)
・JavaScriptのプログラム
・CSS (スタイルシート)
・SVG
・XML
・JavaアプレットなどJavaのプログラム
・Perl (利用するサーバーによりけり)

 Windows 98以降だとJPEG,GIFファイルも標準で作成できますが、フリーソフトで作成する方が楽で良いでしょう。綺麗な画像や写真などがあるページは、だいたいPhotoshopなど、それなりのソフトと機材などを利用しており、ソフトはともかく機材は個人が手を出せる金額ではない事があります。このため、「このページに使われている、こんなような効果」を求めても、それを実現するために相当の金額がかかる事があります。3D関係は特にそうです。ソフトが値段が安くても制作時間がかかってしまいますから、やはりそれなりの金額が必要になります。
 またページによっては素材集を利用している場合も多くあります。IBM HomePage Builderのように標準でアニメからサウンドから用意されていて、それを利用するのも良い方法です。(個人のページの場合)
他にも素材集などが市販されていますから、それを購入して利用するのも良いでしょう。クオリティの高いものを選択して利用すれば見栄え等は良くなります。(ページ/サイト内で統一感が取れるかどうかは別です)


 だいたい、こんな感じですがアクセス時にサーバーが判断して表示ページを切り分けている場合は、異なるOS、携帯電話、PDAなどで同URLにアクセスしてみないと確認できない事もあります。また、その事に気づかない場合もあります。
 なんにしても、かなりいろいろ勉強して状況を把握しないと何が使われているか分かりにくくなっている、と思います。また1年も経過すれば、また違った状況になっている可能性もあります。

 何かの参考になれば幸いです。Web制作は大変なんで金がかかるんですよ〜という仕事上の言い訳に、このページを使うのも手かもしれませんf(^^;


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