●Freewayは、どんなソフト?
Freeway express 3.5 日本語版(以後Freeway)はDTPレイアウトソフトであるQuark Xpressと同じ操作感覚(手順)でWebページを作成する事ができるアプリケーションです。HTMLやCSS、JavaScriptは分からないけどWebページを作ってみたい、暫定的にでも作らなければならなくなったけどWeb関係のアプリケーションが使えない人には向いています。
ただし、注意しないといけないのはFreewayで作成したものは基本的にFreewayで自己完結する必要があります。これはFreewayでは既存のWebページのデータ、つまりHTMLを読み込んで処理することができないためです。作成したデータはHTML、GIF,JPEGなどになるため後から修正することは可能です。実際に一番見やすい設定でHTMLコードを出力させてみると、ちょっと手作業などでは修正できないレベル、要するにかなり綺麗ではありません。もちろんDreamweaverやGoLiveで編集することはできます。Freewayでは自由にレイアウトしたり文字を画像として作成することができますから、良いところを組み合わせて利用するのも手です。が、やはり基本的にはFreewayで自己完結するように作るのがベストです。
Freewayでは基本的なロールオーバーなどのスクリプト処理ができます。しかし、より複雑な、高度な処理はできませんので作成前に、ロールオーバー以外の処理を行うかどうかなどを把握しておく必要があります。
MacOS XにはWindows版のIBM Home Page Builderのような安くて簡単に使えるWebページ作成ソフトがなくなってしまっているため、手軽で安めのFreewayの価格ポジションは、なかなか良いところをついているのかもしれません。Freewayの最も良いところは紙にレイアウトするのと同じ感覚でWebページを作成できる点です。DreamweaverやGoLiveでは自由にレイアウトできずに、デザイン面でつまづいているデザイナーなどには良いと思います。
すでにHTMLを知っていてページを作成できる人や、Webサイト作成ソフト、つまりDreamweaverやGoLiveが使える人は、わざわざfreewayを購入する必要はないと思います。やはり印刷関係者、デザイン関係者向けでWebに詳しくないがページを作らなければならないユーザーに向いているかと思います。
まだ使い始めたばかりですが、良い点と悪い点をまとめると以下のようになります。
●良い点
・MacOS XのWebサイト作成ソフトとしては価格が安い(選択肢がないだけですが)
・とにかく簡単かつ自由にページが作れる
・テキストを画像として作成できる
・起動が早い(すぐに作業にとりかかれる。起動だけでなくレスポンスも良い)
●悪い点
・既存のHTMLデータが読み込めない
・ロールオーバー以外のスクリプト、特に新規にスクリプト処理を追加できない
・HTMLコードの吐き出しが汚すぎる
・自己完結しすぎ
・マニュアルが、いまいち(薄い)。おまけにexpressなのにpro版のキャプチャー画面・・・
また、Freewayにはexpressとproがあり国内で販売されているのはexpressのみのようです。pro版では読み込める画像形式が多かったりするようです。