Web上にあるファイルを読み込み配置する (Illustrator CS3/CS4編)

今回のネタは、インターネット上にあるファイル(テキストファイル、HTMLファイル、XMLファイル)を読み込みIllustrator CS3/CS4に配置します。ただし、Illustrator CS3/CS4にはソケット通信機能がないのでBridge CS3経由でファイルをダウンロードし、その後でIllustrator CS3/CS4で読み込み配置することになります。
まず、以下のファイルで読み込むファイルがあるURLを変更してからホームフォルダにgetWebData.jsxというファイル名で保存します。
URLは

var fileObj = getHttpData("http://www.openspc2.org/index.html", "~/temp.txt");

のhttp://www.openspc2.org/index.htmlを変更してください。ファイルに日本語が含まれる場合にはUTF-8の文字コードでないと文字化けしてしまいます。

// サーバー上にあるHTMLファイルを読み込む
var fileObj = getHttpData("http://www.openspc2.org/index.html", "~/temp.txt");
var flag = fileObj.open("r");
if(flag != true){
alert("エラーです");
}
// HTTPを使って指定されたサーバーのデータを読み込みファイルオブジェクトを返す
function getHttpData(sURL, filePath){
if ( !ExternalObject.webaccesslib ) {
ExternalObject.webaccesslib = new ExternalObject("lib:webaccesslib");
}
var http = new HttpConnection(sURL);
http.response = new File(filePath);
http.execute();
http.response.close();
return new File(filePath);
}

保存したら次に以下のスクリプトをIllustrator CS3から実行します。これでBridge CS3経由でファイルがホームフォルダにtemp.txtという名前で保存され、Illustrator CS3にテキストとして配置されます。
ただし、以下のファイルはインターネットからファイルがダウンロードできなかった場合は、ずっと待ちの状態になって終了できません。その場合は、ホームフォルダにtemp.txtという名前のファイルを作成すれば終了します。
また、環境によっては作成されたファイル内容が正しく読み込まれないことがあります。というのもファイルが作成されてもファイル内容が書き込まれていないことがあるためです。そこで

wait(2); // 待ち時間を2秒に設定

のようにして2秒待つようにしています。もし、うまく読み込めないのであれば、この秒数を増やしてください。

// Illustrator CS3からBridge CS3を経由してWebデータを取得
var fs = new File("~/getWebData.jsx");
fs.open("r");
bridge2.executeScript(fs.read());
// temp.htmlファイルを読み込み
var fs2 = new File("~/temp.txt");
while(!fs2.exists);
wait(2); // 待ち時間を2秒に設定
fs2.open("r");
// エリアテキストを作成
rectPath = activeDocument.pathItems.rectangle(0,0,480,240);
txtObj = activeDocument.textFrames.areaText(rectPath);
txtObj.contents = fs2.read();
// temp.txtファイルを削除
fs2.remove();
// 待ち時間を処理する関数
function wait(sec){
var e = (new Date()).getTime() + sec*1000;
while((new Date()).getTime() <= e);
}

Illustrator CS4の場合は、Bridge CS3が起動しているとうまく動作しないことがあります。この場合、上記のスクリプトを以下のように変更した後、Bridge CS4を先に起動してから実行してください。

bridge2.executeScript(fs.read());
  ↓
bridge3.executeScript(fs.read());

Webサーバーが停止しているような場合は、延々と待ち続けてしまうというオチがありますが、その場合は強制終了させてください。

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