FinalCut Pro 7編 オリジナルのフィルタを作る(3)

今回は、前回のフィルタを改良してスライダーなどUI(ユーザーインターフェース)を追加してみます。UI部分は入力系ということで、input〜で始まるようになっています。inputの後に変数名を書きます。入力されたデータは、この変数に入ることになります。

2番目にはUIパネルに表示する文字を指定します。その次にUIの種類を指定します。UIの種類には以下のものがあります。

CheckBox, Slider, Angle, Popup, RadioGroup, Color, Clip, Text, Point, Label, FontList

まず、線幅を変更できるUIスライダーを追加してみます。実際に追加したものが以下のスクリプトになります。sliderの後に続く数値は「初期値」「最小値」「最大値」となっています。


scriptid "GreenRect3"
filter "緑の四角3";
group "自分のフィルタ";

input borderWidth, "線幅", slider, 10 , 0, 100;

code
point rectPoint[4];

MakeRect(rectPoint, -50, -50, 100, 100 );
FramePoly(rectPoint,Src1, kGreen ,10 );
blend(Src1, Src1, Dest, borderWidth);


プラグイン化して実行すると、スライダーで線幅を変えることができます。
FXBuilderのプレビューだとうまくいかない場合があります。原因はよくわかりませんが。

次に線の色を指定できるようにしてみます。色の指定はUI名にcolorを指定します。colorの後に続く数値は「不透明度」「赤」「緑」「青」となっています。いずれも、0〜255までの値で値が大きくなるほど明るくなります。

scriptid "GreenRect4"
filter "緑の四角4";
group "自分のフィルタ";

input borderWidth, "線幅", slider, 10 , 0, 100;
input borderColor, "線の色", color, 0 , 255, 0, 255;

code
point rectPoint[4];

MakeRect(rectPoint, -50, -50, 100, 100 );
FramePoly(rectPoint,Src1, borderColor ,borderWidth );
blend(Src1, Src1, Dest, 50);


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