ブックマークメニューでWebサイトを表示する

BridgeはAdobe Creative Suite 2 (CS2)からついてくるファイル管理ソフトです。Macでのファインダー、Windowsでのエクスプローラーのようなものです。もっとも、現バージョンでのBridgeは、あまり高機能ではなくシンプルなファイル管理ソフト(バージョンキュー管理)という印象もあります。画像に限らず映像でもプレビュー画像(サムネール)が表示されるので画像ビューアーとしてはいいかもしれません。
ところが、このBridgeさりげなくJavaScriptが動作するようになっていたりします。おまけに、他のAdobeソフトを呼び出してスクリプトを実行させたりすることもできます。理屈の上では。というのは初期バージョンでは、うまく動かないことしばしばで安定性に欠けるためです。今回のスクリプトも、運が悪いとメニュー項目を選択しても何も反応がないということがたまにあります。ついでにWindowsで動作するかどうかの保証がないので(動くはずですが)Windowsで動かなかったら改造するなりしてみてください。
さて本題です。前にやったGoLive CS2でもメニュー項目を追加できましたが、Bridgeも自由にメニュー項目を追加することができます。また、Bridgeは普通に使っているとファイルビューアーですが、Bridgeのウィンドウには指定したWebサイトも表示させることができます。ただし、http://で始まる場合のみでftpなど、それ以外のプロトコルは無視されてしまいます。
実際のスクリプトは以下のものになります。このスクリプトをBridge上から実行します(ExtendScript Toolkitから実行してもOK)。実行するとBookmarkメニューが追加されGoogleという項目が表示されます。Goolgeを選択するとBridge上のウィンドウにGoogleのページが表示されます。もし、うまくいかない場合にはウィンドウを一枚開いておくか、スクリプトが含まれるフォルダをBridge上で開いてみてください。

#target "Bridge"
menuObj = new MenuElement("menu","Boommark","before Help","ID1");
item1 = new MenuElement("command","Google","at the beginning of ID1","IT1");
item1.onSelect = function (){
tmObj = new Thumbnail("http://www.google.co.jp/");
tmObj.open();
}

メニューバーの項目名はBookmark、メニュー項目名はGoogle、どのページを表示するかはhttp://〜で始まる部分になります。ここを変更すると任意の項目名とサイトを表示することができます。
もっとも、ブックマークが1つだけではブックマークにならないので、いくつか追加したものが以下のスクリプトになります。

#target "Bridge"
menuObj = new MenuElement("menu","Boommark","before Help","ID1");
item1 = new MenuElement("command","Google","at the beginning of ID1","IT1");
item1.onSelect = function (){
tmObj = new Thumbnail("http://www.google.co.jp/");
tmObj.open();
}
item2 = new MenuElement("command","Yahoo","at the end of ID1","IT2");
item2.onSelect = function (){
tmObj = new Thumbnail("http://www.yahoo.co.jp/");
tmObj.open();
}
item3 = new MenuElement("command","OpenSpace","at the end of ID1","IT3");
item3.onSelect = function (){
tmObj = new Thumbnail("http://www.openspc2.org/");
tmObj.open();
}

IT1,IT2,IT3はメニュー項目のIDで他のIDとは異なるものを指定してください(省略可能ですが念のため)。あとはitem1、item2などの番号を適当につけていけばオリジナルのブックマークメニューのできあがりです。



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