JavaScript実行時の注意点

 Photoshop CS2で動作させるJavaScriptに日本語が含まれている場合には注意が必要です。Photoshop CS2では日本語の文字コードがUTF-8(ユニコード)コード以外では日本語が正しく処理されない場合があります。特に、CS2以前のスクリプトを流用する場合には注意が必要です。また、UTF-8でもBOM (Byte Order Mark) 付きの方が安全です。Extend Script Toolkitであれば自動的にBOMが付加されて保存されます。

 スクリプトは正しいのに動作しない場合には実行するスクリプトに日本語が含まれているかどうか、その文字コードがUTF-8コードかどうかを確認してください。一般的に多く利用されているSHIFT JISでは日本語が含まれる場合のみ正しく動作しません。

 改行コードはMacとWindowsで異なりますが、どちらの改行コードでもスクリプトは問題なく実行されます。ただし、ファイルに直接出力したり、直接コードで指定する場合には注意する必要があります。JavaScriptでは改行コードは¥nで指定できますが、これでは正しく動作しない場合、以下のように直接コードを変数に入れて使用する必要があります。

CRCODE = String.fromCharCode(13);
LFCODE = String.fromCharCode(10);

 タブコードなども正しく動作しない場合は以下のようにします。

TABCODE = String.fromCharCode(9);

 スクリプトのファイル名の拡張子は.jsxにする必要があります。例えば

drawRect.jsx

 のようにします。.jsxでなくてもCS2では互換性のため.jsファイルも実行することができます。今後のために.jsxの拡張子にしておくのが良いでしょう。