時間処理を行う

■プログラム説明(ソースコード説明)
 サンプルでは実行時の時間(時分秒、ミリ秒)を表示します。

■ソースコード
dObj = new Date();
h = dObj.getHours();
m = dObj.getMinutes();
s = dObj.getSeconds();
ms = dObj.getMilliseconds();
alert(h+"時"+m+"分"+s+"秒."+ms);

■ポイント
 Dateオブジェクトで時間関連のメソッドには以下のものがあります。

getHours() 時を返す(24時間制)
getMinutes() 分を返す
getSeconds() 秒を返す
getMilliseconds() ミリ秒を返す
getUTCHours() 協定世界時の時を返す(24時間制)
getUTCMinutes() 協定世界時の分を返す
getUTCSeconds() 協定世界時の秒を返す
getUTCMilliseconds() 協定世界時のミリ秒を返す
getTime() 1970年1月1日午前0時からのミリ秒を返す
parse(日付文字列) 1970年1月1日午前0時から指定時までのミリ秒を返す
setHours(時) 時を設定する(24時間制)
setMinutes(分) 分を設定する
setSeconds(秒) 秒を設定する
setMilliseconds(ミリ秒) ミリ秒を設定する
setUTCHours(時) 協定世界時の時を設定する(24時間制)
setUTCMinutes(分) 協定世界時の分を設定する
setUTCSeconds(秒) 協定世界時の秒を設定する
setUTCMilliseconds(ミリ秒) 協定世界時のミリ秒を設定する
toGMTString() グリニッジ標準時を文字列で返す
toLocaleString() ローカル時を文字列で返す
toUTCString() 協定世界時を文字列で返す
Date.UTC(年,月,日にち,時,分,秒) 指定日時までのミリ秒を返す

 このテキストはAdobe Photoshop CS2で動作するJavaScriptについて書かれています。Photoshop 7からプラグインなどを使わないとできなかったことが簡単なスクリプトでできるようになっています。Photoshop 7ではJavaScriptを動作させるにはプラグインをインストールする必要がありましたが、Photosop CS以降では標準で搭載されるようになりました。

 Photoshop CS2で使用することができるスクリプトにはVBScript、AppleScript、JavaScriptの3つがあります。VBScriptはWindows環境のみの動作、AppleScriptはMacintosh環境のみの動作となっています。いずれも作成したスクリプトは、その環境でしか動作しません。しかし、JavaScriptで作成した場合にはWindows環境でもMacintosh環境でも、ほぼ同じように動作します。つまりJavaScriptで作成すれば両方の環境で動作させることができるわけです。

 他にもメリットがあります。JavaScriptはWeb上で非常に多く利用されており資料も豊富にあります。入門書もたくさんありますし、Web上にも入門ページがたくさんあります。また、Illustrator CS2やAfterEffects 7、Bridge、InDesign CS2で作成されたスクリプトの一部も互換性があり動作させることができます(GoLive CS2は、あまり互換性がありません。Acrobat 7は、全くの別物です)。Photoshop CS2の場合、他のAdobeソフトと比べてもスクリプトで、ほとんどが制御できバグも少なくなっています。以前のバージョンで作成したスクリプトも基本的に、そのまま動作します。(文字コードの差異で不具合が発生する可能性はあります。その場合は文字コードをBOM (Byte Order Mark) 付きのUTF-8にして保存します。またはExtend Script Toolkitで作成し保存します)。

 Photoshopは非常に多くのユーザーが利用していますが、スクリプトで制御するサンプルは多いとは言えません。このサイトがPhotoshop CS2での自動化の手助けになれば幸いです。また、以前のバージョンであるPhotoshop CS関しては以下のURLにて公開していますので参考にしてみてください。

http://www.openspc2.org/book/PhotoshopCS/