Adobe Media Encoder CC 2015自動化作戦

このページはAdobe Media Encoder CC 2015をJavaScriptによって自動化運用するためのサンプルスクリプトを掲載しています。多くの場合、Adobe Premiere CC 2015やAfterEffects CC 2015と組み合わせて使用されますが、Media Encoder CC 2015単体でも利用することができます。JavaScriptもMedia Encoder CC 2015で動作させることができます。

Adobe Media Encoder CC 2015はJavaScriptのコアオブジェクト、Adobeファイルオブジェクトに関しては他のAdobeソフトとほぼ同じです(Adobe CS1〜CS6, CC〜CC 2015 バージョンJavaScript ファレンス&ライブラリのぺージを参照)。つまりPhotoshop CS2〜CC〜CC 2015、Illustrator CS2〜CC〜CC 2015、AfterEffects CS2〜CC〜CC 2015、Bridge 1〜CCなどで作成された一部のコードは、そのまま動かす事ができます。あとはMedia Encoder CC 2015独自部分の機能だけを習得すれば良いと言うメリットもあります。

ESTK CCから実行する際、必ずデバッグメニューから「リセット」を選択した後に実行させてください。リセットしない場合、以前に実行したイベントハンドラなどが実行されてしまうことがあります。
Media Encoder CC 2015ではエンコード対象のファイルが存在しない場合でもエラーになりません。このため、エンコードする前にFileオブジェクトのexistsプロパティを使ってエンコードするファイルが存在するかどうか確認してから処理するようにしてください。エンコードは非同期で行われますが、その際ユーザーが手動でエンコード処理を停止させた場合、Media Encoderではユーザーが停止させたことを検知することができませんので注意が必要です。つまりプログラムにより正常にエンコードされたか、失敗したかがわかりません。
また、Media Encoder CC 2015ではisBlackVideo()メソッドとisSilentAudio()メソッドが新たに追加されています。

レイアウト的におかしな部分や不統一な部分が結構ありますが、ご容赦下さい。
このページに掲載されているスクリプトは (Mac) OS X Mavericks (10.10.4) で動作するMedia Encoder CC 2015を基準にしているためWindows版では異なる動作になる可能性があります。あらかじめ、ご了承ください。

また、掲載されているスクリプトで不具合がある場合はメール、openspc@alpha.ocn.ne.jpまでお願いします。
Last update:2015/8/4 PM 3:05

準備

  1. はじめに
  2. 注意事項
  3. JavaScriptとは?
  4. アプリケーション/バージョンアップに伴う注意点
  5. Adobe製品でのJavaScript
  6. Media Encoder CC 2015のJavaScriptで、できることと、できないこと
  7. Media Encoder CC 2015でのJavaScriptの実行方法
  8. JavaScript実行時の注意点
  9. ファイルの指定(パス)について
  10. ExtendScript Toolkit CCについて
  11. Media Encoder CC 2015のオブジェクト階層について
  12. Media Encoder CC 2015の各メソッドのパラメーターについて

Media EncoderのJavaScript入門

  1. プログラムとは何?(すぐに始めたい人&面倒な人は読む必要はありません)
  2. JavaScriptとは? (すぐに始めたい人&面倒な人は読む必要はありません)
  3. 簡単なプログラムでMedia Encoderを制御する
  4. よく使われる省略した書き方

JavaScriptの基本文法

  1. 行の記述
  2. 数値
  3. 文字列
  4. 変数名
  5. 型変換
  6. 特殊文字
  7. 三項演算子
  8. 代入演算子
  9. 演算子
  10. 比較演算子
  11. 文字列演算子
  12. 優先順位
  13. オブジェクト
  14. プロパティ/メソッド
  15. イベント
  16. リテラル

基本編

  1. 注釈/コメント
  2. 変数を用意する
  3. 変数に数字や文字を入れる
  4. 配列変数を用意する
  5. 配列変数に数字や文字を入れる
  6. 配列のサイズ(個数)を調べる
  7. 基本的な演算を行う
  8. 高度な演算を行う
  9. 小数点以下の処理を行う
  10. 乱数値を発生させる
  11. 文字列を連結する(文字列の加算)
  12. 文字から数値に変換する
  13. 数値から文字に変換する
  14. 文字列の長さを調べる
  15. 特定の文字列があるかどうか調べる
  16. 文字列を抜き出す
  17. 文字をLatin 1コードに変換する
  18. 英文字を大文字、小文字に変換する
  19. 関数を定義する
  20. 条件判断を行う
  21. 複雑な条件判断を行う
  22. 一定回数繰り返し処理を行う
  23. 条件を満たしている間、繰り返し処理を行う
  24. 値によって分岐させる(switch, case)
  25. 例外処理(エラー処理)を行う
  26. 日付処理を行う
  27. 時間処理を行う
  28. タイムアウト処理を行う

初級編

ダイアログ関連

  1. アラートダイアログを表示する
  2. 確認のダイアログを表示する
  3. 入力ダイアログを表示する

アプリケーション関連

  1. Media Encoderのビルド番号(バージョン)を取得する
  2. Media Encoderが起動するまでの時間を取得する
  3. Media Encoderを終了させる

タスク関連

  1. 指定秒数後にタスクを実行する
  2. タスクをキャンセル(中止)する

エンコーダー関連

  1. 対応するエンコード形式を取得する
  2. 指定した形式のプリセット一覧を取得する
  3. エンコードを開始する
  4. エンコードを停止する
  5. 指定した映像ファイルを指定した形式でエンコードする
  6. エンコード終了時に処理を行う
  7. エンコードの進捗状況を把握する
  8. 指定したフレームレートでエンコードする
  9. エンコードにかかった時間を取得する
  10. 出力する映像のサイズ(横幅、縦幅)を指定する
  11. 出力する映像をクリッピング(切り抜き)する

ファイル関連

  1. ファイルを開く
  2. ファイル内容を全部読み込む
  3. 最初の5文字だけ読み込む
  4. 1行読み込む
  5. 1文字読み込む
  6. 1文字読み込み文字コードを表示する
  7. ファイルに文字を書き込む
  8. ファイルタイプ(種類)を調べる
  9. ファイルポインタの位置を調べる
  10. ファイルポインタの位置を指定する
  11. ファイル保存ダイアログを表示する
  12. ファイル選択ダイアログを表示する
  13. ファイルのバイト数を求める
  14. ファイルの行数を求める
  15. 改行コードの数を調べる
  16. ファイルの終わりかどうか調べる
  17. ファイルのエンコードの種類を調べる
  18. ファイルをコピーする
  19. ファイル名を変更する
  20. ファイルを削除する
  21. ファイルが存在するかどうか調べる
  22. ファイルの作成日/修正日を調べる
  23. ファイル名を調べる
  24. ファイルのパスを調べる
  25. フォルダ選択ダイアログを表示する
  26. フォルダオブジェクトを作成する
  27. フォルダが存在するかどうか調べる
  28. フォルダの作成日/修正日を調べる
  29. フォルダのパスを調べる
  30. フォルダを作成する
  31. フォルダ名を変更する
  32. フォルダを削除する
  33. フォルダ内のファイル一覧を取得する

Media Encoder関連リンク

  1. Adobe Premiere Pro CC
  2. クリエイター手抜きプロジェクト
  3. Adobe CS1〜CS6, CCバージョンJavaScript リファレンス&ライブラリ