以前のInDesign CS/CS2ではMacOS Xではファイル名に日本語を使用した場合、正しくアクセスできませんでした。この日本語の不具合はInDesign CS3以降ではおおよそ解決されています。というのも全角のカッコなどがフォルダ名に含まれると正しくアクセスできないためです(MacOS X + Photoshopでも同様。Bridge CS4に至っては濁点などが含まれる文字列を正しく検索することができない)。このため、フォルダ名は英数字とアンダーバーの組み合わせにするとよいでしょう。特にネットワークサーバー名に日本語が含まれるとアクセス不能になることがあります。MacOS X版のInDesign CS2でファイル名の文字化けを防ぐには書籍「組版時間を半減する! InDesign自動処理実例集」の付録1を参照してください。ライブラリパレットの文字化けも解消できます。
			
			 ファイルおよびフォルダの場所(パス=Path)を示すには、いくつかの指定方法があります。WindowsとMacintosh共通で指定する場合には/で区切って指定します。これはインターネット上でのファイルの位置を示す(URL)方法と全く同じです。例えば
			
			/sample.eps
			
			とした場合ルートにあるsample.epsファイルになります。(図1)
			
			【図1】
			 ◆Macintosh HD
			 |
			 ├─sample.eps
			
			
			◆:ドライブ(ボリューム)
			◇:フォルダ(ディレクトリ)
			
			
			ルートにあるdataフォルダ(ディレクトリ)内にあるsample.epsの指定は以下のようになります。(図2)
			
			/data/sample.eps
			
			【図2】
			 ◆Macintosh HD
			 |
			 ├─◇data
			 |  ├─sample.eps
			
			
			
			 さらにepsフォルダ内にある場合には以下のように/で区切って書きます。(図3)
			
			/data/eps/sample.eps
			
			【図3】
			 ◆Macintosh HD
			 |
			 ├─◇data
			 |  ├─eps
			 |  |  ├─sample.eps
			
			
			
			 /を使う以外にOS固有の指定も使うことができます。Macintoshでは:(コロン)、Windowsでは\(円記号、書体によってはバックスラッシュ)使います。Macintosh HDボリュームにあるdataフォルダ内のsample.epsを示すには以下のようになります。(図4)
			
			Macintosh HD:data:sample.eps
			
			【図4】
			 ◆Macintosh HD
			 |
			 ├─◇data
			 |  ├─sample.eps
			
			
			
			 WindowsでDドライブにあるdataフォルダ内にあるsample.epsを示すには以下のようになります。(図5)
			
			d:\\data\\sample.eps
			
			
			
			【図5】
			 ◆C:
			 ◆D:
			 |
			 ├─◇data
			 |  ├─sample.eps
			
			 Fileオブジェクトなど他のAdobe製品と共通の部分に関しては/のパス表記でも動作しますが、それ以外の部分ではOS固有のパス表記にしないと動作しないことがあります。うまく動作しない場合にはOS固有のパス表記にしてみてください。
			
		
