InDesign CS3自動化作戦 (InDesign CS3 Automation Operation)

高度な演算を行う

■プログラム説明(ソースコード説明)
 サンプルでは45度のSIN(三角関数のサイン)を求め表示します。その後、複利計算を行って結果を表示します。演算の優先順位を変えたい場合には数学と同じようにカッコを使います。1 + 2 * 3の計算結果は7ですが(1 + 2 ) * 3とすると9になります。数学と違って中カッコ、大カッコは使わずに()を以下のように続けて書きます。

((1 + 2) * ( 3 / 4)) * 10

■ソースコード
d = 45;
n = Math.sin(d * 180 / Math.PI);
alert(n);
moto = 10000; // 元金1万円
riritsu = 0.02; // 利率2%
year = 10; // 10年預金
yen = moto * Math.pow((1 + riritsu), year);
alert(yen);

■ポイント
 Mathオブジェクトには以下の命令(メソッド)とプロパティが用意されています。

●表(メソッド)
小数点以下の値を切り上げる Math.ceil(値)
小数点以下の値を切り下げる Math.floor(値)
小数点以下を四捨五入する Math.round(値)
絶対値を求める Math.abs(値)
べき乗を求める Math.pow(基数,指数)
乱数を求める Math.round(値)
サインを求める Math.sin(ラジアン値)
コサインを求める Math.cos(ラジアン値)
タンジェントを求める Math.tan(ラジアン値)
アークサインを求める Math.asin(ラジアン値)
アークコサインを求める Math.acos(ラジアン値)
アークタンジェントを求める Math.atan(ラジアン値)
対数を求める Math.log(値)
eの累乗 Math.exp(値)
大きい値を求める Math.max(値1,値2)
小さい値を求める Math.min(値1,値2)
乱数を求める Math.random()
平方根を求める Math.sqrt(値)

●表(プロパティ)
自然対数の底eの値 Math.E
10の自然対数の値 Math.LN10
2の自然対数の値 Math.LN2
円周率 Math.PI
10を底とするeの対数値 Math.LOG10E
2を底とするeの対数値 Math.LOG2E
ルート2の値 Math.SQRT2
ルート2の半分の値 Math.SQRT1_2

■実際のスクリプトをダウンロード(sample.jsx.zip)

写真素材 PIXTA