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Adobe Systems(アドビシステムズ)社のIllustrator CS5をJavaScriptによって自動化運用するためのサンプルスクリプトを掲載しています。
Illustrator CS5は
JavaScriptのコアオブジェクト、Adobeファイルオブジェクトに関しては他のAdobeソフトと同じです。つまりInDesign CS〜CS5、AfterEffects 6.5〜CS5、Photoshop CS〜CS5、Bridge 1.0〜CS5で作成された一部のコードは、そのまま動かす事ができます。これはIllustrator CS5独自部分の機能だけを習得すれば良いと言うメリットもあります。
このページに掲載されているスクリプトはMacOS X Snow Leopard (10.6) のIllustrator CS5を基準にしているためWindows版では異なる動作になる可能性があります。あらかじめ、ご了承ください。
大きな変更点としては
Illustrator CS5から座標系が変更され原点が左上になっています。CS4までは原点が左下(数学座標系と同じ。PostScriptも同様の座標系)でしたが、CS5からは手動でドキュメントを作成した場合や既存のドキュメントを開いた場合は左上が原点になり、JavaScriptで新規にドキュメントを作成した場合には従来通り左下が原点になります。既存のスクリプトは座標系を変更しなくても動作するようです(厳密には分かりません)。座標系の変更にともなって座標を計算したい場合にはconvertCoordinate()メソッドが用意されています。これは以下のように使用し、戻り値が変換された座標になります。
app.activeDocument.convertCoordinate(
[20,10],
CoordinateSystem.ARTBOARDCOORDINATESYSTEM,
CoordinateSystem.DOCUMENTCOORDINATESYSTEM
);
スクリプトガイドやリファレンスに関しては以下のページから入手することができます。
Illustrator Scripting
JavaScript Tools Guide CS5
掲載されているスクリプトで不具合がある場合は
openspc@alpha.ocn.ne.jpまでお願いします。