アプリケーション/バージョンアップに伴う注意点

 JavaScriptはWebブラウザ(Internet ExplorerやSafari、Firefox、Opera、Google Chromeなど)でしか動作しないのではないかと思っている人も多いかもしれません。実際には、ブラウザ以外のアプリケーション制御用のスクリプト言語として普及してきています。Adobe製品に限らずMacromedia(2005年にAdobeと合併)の製品なども以前から対応しています。
 JavaScriptは文法は同じなので、一度身に付けてしまえば、アプリケーション独自のオブジェクト部分を覚えるだけですみます。基本的な部分は同じですが、アプリケーションによって扱えるオブジェクトが異なります。このため、Illustrator CS4で作成したスクリプトはPhotoshopやAfterEffects、Dreamweaver、Flash、Fireworksではエラーになってしまい動作しません。また、アプリケーションのバージョンアップに伴って以前のスクリプトが動作しなくなってしまうことがあります。
 Illustrator CS4でもECMA ScriptにIllustrator CS4独自のオブジェクトを追加し、各種処理/制御ができるようになっています。また、CS3以降ではAdobe Bridgeと連携させることができるようになりました。このため、Illustrator CS4ではできない処理もBridge CS4を経由することで可能になるものもあります。例えば、Illustrator CS4には手軽にFTP, HTTP処理を行う機能がありませんが、Bridge CS4を経由することでサーバー上にある画像データなどをダウンロードしてIllustrator CS4で処理することができます。
 これらの機能に関してはJavaScript ツールガイド CS4.pdfを参考にするとよいでしょう。XML処理など役立つサンプルなどが多く掲載されています。このマニュアルはPDFで「スクリプティング」>「マニュアル」>「ja_JP」フォルダ内に入っています。