■四角形を描く

■四角形を描く
 それでは次にIllustrator CSで四角形を描いてみましょう。以下のプログラムを入力してみてください。

docObj = documents.add(DocumentColorSpace.CMYK,320,240);
docObj.pathItems.rectangle(0,0,160,120);

 最初の1行は前に学習した新規にドキュメントを作成するものです。しかし、前と異なりdocObj = という文字が追加されています。これは新規に作成したドキュメントの場所をdocObjに入れなさい、という意味です。docObjは入れ物で、プログラムでは変数と呼ばれます。
 次の行で四角形を描いています。docObjという文字が見えます。これは新規に作成したドキュメントの場所を示しているので、新規に作成したドキュメントに四角形を描く事になります。pathItems.rectangle()が四角形を描く命令です。()の中に数値が4つありますが、これが四角形の座標を示しています。四角形の左下の座標と右上の座標を指定します(実際は対角線の2座標ですが)。
 プログラムを実行すると四角形が描かれますが、ドキュメントの範囲の下方向に描かれてしまっています。Illustrator CSでは数学座標系と同じで左下が原点(座標(0,0))で右上にいくに従って座標が大きくなります。しかし、JavaScriptでIllustratorを制御する場合には縦方向のみ逆になります。つまり上にいくに従って座標が小さくなり、下に行くに従って大きくなります。以下のようにプログラムを変えてみて下さい。

docObj = documents.add(DocumentColorSpace.CMYK,320,240);
pObj = docObj.pathItems.rectangle(0,0,160,-120);

 今度はドキュメントの範囲に四角形が描かれました。

 あとは同様に円でも多角形でも描く事ができるでしょう。このサイトのサンプルを見ながら、少しずつ勉強して行きましょう。

 アドバイスとして最初から全部の処理をやらせない事です。少し面倒な事だけをプログラムで作って実行させていけば良いのです。そうしているうちに、複雑なことも作り上げた資産で可能になっていく事でしょう。