JavaScript実行時の注意点

 Illustrator CC 2014で動作させるJavaScriptに日本語が含まれている場合には注意が必要です。Illustrator CC 2014では日本語の文字コードがUTF-8(ユニコード)コード以外では日本語が正しく処理されません。以前のスクリプトを流用する場合には注意が必要です。また、UTF-8でもBOM (Byte Order Mark) 付きの方が安全です。Extend Script Toolkit CCであれば自動的にBOMが付加されて保存されます。

 改行コードはMacとWindowsで異なりますが、どちらの改行コードでもスクリプトは問題なく実行されます。ただし、ファイルに直接出力したり、直接コードで指定する場合には注意する必要があります。JavaScriptでは改行コードは\nで指定できますが、これでは正しく動作しない場合、以下のように直接コードを変数に入れて使用する必要があります。

CRCODE = String.fromCharCode(13);
LFCODE = String.fromCharCode(10);

 タブコードなども正しく動作しない場合は以下のようにします。

TABCODE = String.fromCharCode(9);

 スクリプトのファイル名の拡張子は.jsxにする必要があります。例えば

drawRect.jsx

 のようにします。自作したライブラリファイルなどを読み込んで使う場合には#include を使いますが、その際拡張子が.jsxのものだけでなく.jsxincのファイルも読み込むことができます。(実際には拡張子を問わず読み込むことができます)
なお、Adobe社としては読み込むファイルの拡張子は.jsxincを使ってほしいということになっています。