はじめに


 このテキストはAdobe Bridge CS6で動作するJavaScriptについて書かれています。ほとんど知られていませんがBridge 1.0からJavaScriptによる制御ができるようになっています。Bridge 1.0ではOperaブラウザエンジンが搭載されており、BridgeのウィンドウにJavaScriptを使ってWebサイトを表示することもできました。BridgeのJavaScriptに関しては以下のASCII.jpの連載でも取り上げていますので参考にしてみてください。

JSでWeb制作を自動化するAdobe Bridge活用入門

 Bridge CS6で使用することができるJavaScriptは一般にWebブラウザ上で利用されているものとは異なっています。ECMA Scriptとして定義されている部分(Boolean, Math, String, Numberオブジェクト等)は共通ですが、その他の部分は全く異なっています。また、Bridge CS6専用のJavaScriptドキュメントも2013年1月時点では存在しません。1つ前のバージョンであるBridge CS5のSDKであれば以下のページに用意されています。

Bridge Developer Center

 上記のページからSDKをダウンロードし解凍するとdocフォルダにリファレンスやスクリプティングガイドがPDFで用意されています。これらを読むだけでも十分役立つでしょう。また、sdksamplesフォルダ内のjavascriptフォルダに非常に多くのJavaScriptサンプルが用意されています。FTPやメール、メニューの追加スクリプトなど役立つサンプルがあります。
 上記のSDKだけでなく他のAdobeアプリケーションのSDKやJavaScriptリファレンスも入手しておくとよいでしょう。というのもBridgeは他のAdobeアプリケーションの機能を呼び出して使用することができるためです。つまりBridgeを利用することでAdobeアプリケーションの、多くの機能を使うことができるとも言えます。MacOS Xであればシェルスクリプト、cronなどと組み合わせることで自動処理を行うサーバーを作ることもできます。(この場合はメモリをたくさん積んでおくことをおすすめします)

 BridgeのJavaScriptの情報は多くないため、このページがBridgeの自動化の手助けになれば幸いです。


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