ファイルの指定(パス)について


 ファイルおよびフォルダの場所(パス=Path)を示すには、いくつかの指定方法があります。WindowsとMacintosh共通で指定する場合には/で区切って指定します。これはインターネット上でのファイルの位置を示す(URL)方法と全く同じです。例えば

/sample.eps

とした場合ルートにあるsample.epsファイルになります。(図1)

【図1】
 ◆Macintosh HD
 |
 ├─sample.eps

◆:ドライブ(ボリューム)
◇:フォルダ(ディレクトリ)

ルートにあるdataフォルダ(ディレクトリ)内にあるsample.epsの指定は以下のようになります。(図2)

/data/sample.eps

【図2】
 ◆Macintosh HD
 |
 ├─◇data
 |  ├─sample.eps

 さらにepsフォルダ内にある場合には以下のように/で区切って書きます。(図3)

/data/eps/sample.eps

【図3】
 ◆Macintosh HD
 |
 ├─◇data
 |  ├─eps
 |  |  ├─sample.eps

 /を使う以外にOS固有の指定も使うことができます。Macintoshでは:(コロン)、Windowsでは¥(円記号、書体によってはバックスラッシュ)使います。Macintosh HDボリュームにあるdataフォルダ内のsample.epsを示すには以下のようになります。(図4)

Macintosh HD:data:sample.eps

【図4】
 ◆Macintosh HD
 |
 ├─◇data
 |  ├─sample.eps

 WindowsでDドライブにあるdataフォルダ内にあるsample.epsを示すには以下のようになります。(図5)

d:¥¥data¥¥sample.eps

 MacOS Xではファイル名に日本語を使用した場合、正しくアクセスできない場合があるかもしれません。もし、日本語フォルダ/ファイル名が含まれる場合に、うまく動作しない場合はフォルダ名/ファイル名とも英数字とアンダーバーの組み合わせにしてください。また、ネットワーク経由(Samba, FTP, WebDAV)でアクセスする場合、うまく動作しない場合には、一度ローカルディスク上にコピーしてから、実行するようにしてみてください。ネットワーク経由の場合、ファイルパスが通常とは異なる場合があります。アイコンはデスクトップ上に表示されるため、ボリュームはデスクトップフォルダか、ドライブのルートにあるように見えます。しかし実際には/Volumes/ディレクトリ内にドライブがマウントされています。ターミナル上でcd /Volumes/とした後にls -lとするとドライブの一覧が表示されます。「CD ドライブ名」として目的のドライブに移行します。以後、cdコマンドで目的のフォルダへと移動します。移動したらpwdと入力すると、フォルダまでのパスが表示されます。この場合、日本語が含まれると正しく処理されないことがあるため、ネットワーク経由などの場合、英数字の組み合わせでフォルダ/ファイル名を構成してください。

【図5】
 ◆C:
 ◆D:
 |
 ├─◇data
 |  ├─sample.eps

 Fileオブジェクトなど他のAdobe製品と共通の部分に関しては/のパス表記でも動作しますが、それ以外の部分ではOS固有のパス表記にしないと動作しないことがあります。うまく動作しない場合にはOS固有のパス表記にしてみてください。


目次へ戻る