アカウント停止に備えて

 10年前(1994年〜)にインターネット普及の原動力となった会社、Netscape社を覚えている人が、どのくらいいるでしょうか。はて?という人も多いかもしれません。ネットワークの世界は、いろいろな動きが速いため、今日はよくても明日から駄目ということもありえます。つまり、今はGoogleは存在していても10年後に存在しているか、それどころか5年後に存在しているかどうかも怪しいと言えます。
 Googleがなくなってしまえばアカウント停止も何もあったものではありませんが、いざという時に備えておく方が安全です。アドセンス狩りにあって、アカウント停止になり以後復活できない可能性も多分にあります。この時にページレイアウトがアドセンス広告に依存するようになっていると困ったことになります。ブログの場合はテンプレートで一括処理できるので実害は少ないでしょう。しかし、通常のWebページに組み込んだ場合には対策を考えておく必要があります。このサイトでも、アカウント停止になったりGoogleが倒産したような場合には、レイアウトがおかしくなるページがたくさんあります(墓穴ですが。墓穴を掘ってから気づくというまずいパターン)。
 基本的にはレイアウト上、なくなっても問題のない場所に広告を配置しておきます。このページのように右側に表示するようにしておくと、この部分がなくなっても何の違和感もありません。また、ページ下部でも同様です。アドセンス広告が稼げる位置としてはタイトルの下部および文章上部/下部ですが、この位置は広告がなくなってしまうと辛いところです。このような場合には、広告のコードを< div class="google">〜</div>としてdivタグで囲みます。classはスタイルシートクラス名です。ここでクラス名を指定しておくことで、アドセンス狩りにあった場合にスタイルシートで

.google {
visibility:hidden;
}

または

.google {
display:none;
}

として非表示にすることができます。慣れないうちは非表示にしてレイアウトが崩れないかどうか確認しつつ制作するのが良いでしょう。

別の手段としては、サーバー側でSSI (Server Side Include)が使えるならばアドセンス広告を別ファイルに記述しておきincludeを使って連結すれば問題もなくなります。アドセンス狩りやGoogleが消滅した場合には、広告コードが書かれたファイル内容を空っぽにすれば済むわけですから。

何にしても、いざという時に備えるのは重要なポイントの1つかと思います。Google以外にもYahooやマイクロソフトなども同様のサービスを始めるでしょうし、乗り換える場合にもこのような対策をしておくと、短時間で広告を切り替えることができます。今日はGoogle、明日はYahooといった表示も可能です(それによって収入がどうなるかは不明ですが)。

広告の配置場所とクリック